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ロマンノカケラ

あくまでも、ひっそりこっそりヤマトを語る……つもりのブログ。

はじめに…

いらっしゃいませ。
本日は【ロマンノカケラ】にお越しくださいまして有難うございます。

当ブログは宇宙戦艦ヤマト(Part1-復活篇)に関する管理人の思いや、
二次小説が主な話題となっております。
2199、2202について検索等されてお越しいただいた方には大変申し訳ございませんが
そちらに関する話題は、あまり多くはございません。

そのようなブログではございますが、
「構わないよ!」と思っていただけましたら、
どうぞ、ゆっくりと遊んでいってください。

楽しいお話が出来ればと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
最新記事はこの記事の下からになります。

古代艦長奮闘記 

2017/05/14
Sun. 21:27

こんばんは。管理人でございます。
いただいいている拍手コメントへのお返事が遅くなっており申し訳ありません。
必お返事しますので、もう少しお待ちくださいね。

【約束の証】のオマケとして、古代艦長がユキへ贈る指輪を
どのようにして購入したのか…書いてみようかな?と考えました。

最初は何とかギャグというか笑っていただけるものにしようと
考えて書き始めたのですが、結局行き詰ってしまって…
笑えるものに仕上げることが出来ませんでした。

その為途中で方向転換したのですが
どうも名残がありますかねぇ…
中途半端な感じになってしまいまいたが
今の自分にはここまでかなぁ…という感じです。

少しでも楽しんでいただけましたら嬉しいのですが…
よろしければお付き合いください。





- 古代艦長奮闘記 -

その男はじっと、ショーケースの中のある一点を見つめていた。
あまりにも険しい表情、あまりにも近寄りがたい雰囲気。
とてもその店内にふさわしいと言えるものではない。
だからであろう…店員は皆、「いらっしゃいませ」と言ったきり誰ひとり、
彼に声をかけることが出来なかった。

いったいどれくらいの間そうしていただろうか。
その一点から目を離すことなく、男はついに重すぎた沈黙をやぶり言葉を発した。

「あの…」

店員が皆、その声に一瞬びくりとした後、
ひとりの若い女性店員が男の前におそるおそる立つ。
それは譲り合う…というよりは押しつけられるという形だった。
店員は緊張の頂点という様子で声をかける。

「い、い、いかがされましたでしょうか?」

男は顔をあげ女性店員の顔を見た。
しかし、その目は尋常ではない鋭さだった。

男の名は古代進。

周囲は恐怖のあまり気づいていなかったが
彼は、地球人なら知らぬ者などいないほどの有名人。
これまで幾度も強大な敵から地球を救ってきた立派な戦士だった。
普段は穏やかな青年だが、今日は戦闘時そのものという顔をしている。
相手は異星人の敵ではないのに彼はなぜ、そんな鋭い視線をむけるのか?

答えは簡単だった。

彼にとっては戦闘時と変わらないレベルの一大事だからである。

「これを、見せていただきたいのですが」

と、彼はずっと見つめていた指輪を出すことを店員に要求した。

「は、はい!」

店員が震える手でショーケースから指輪を出し、古代の前に置く。
古代はそれを、しばらくじっと見つめていたかと思うと、
急にガッカリとした表情を見せ、

「すみません、結構です…」

と言って深いため息をついた。
何か気に入らなかったのだろうか?自分の態度に何か落ち度があったのだろうか?
店員は恐怖のあまりもう泣き出しそうだった。
しかし、それでも勇気をふりしぼって言ってみる。

「ど、どのようなものが、お、お好みでしょうか?」
「はっ?」

再び鋭く光る古代の目に、
店員は自分の心臓が凍りついてしまうのではないかと思った。
しかし次の瞬間、

「好みは…よくわからないんです」

彼はそう答えると、うなだれてしまった。

「えっ?」

店員も古代の様子が今までとは違うことに気がついた。
彼が何だかとても困っているように見え、
急に何とかしてあげたいという気持ちがわいてくる。

「あの…どなたかにプレゼントされるのですよね?」
「あ、婚約者の女性に…」
「では、婚約指輪ですね」
「いえ、そうじゃないんです。それはもうすんでまして。
…彼女が普段つかえるような指輪をプレゼントしたいのですが…
情けないことに、彼女の好みもよくわからないなと思って」
「まぁ…」

こういう場合、男性には二つのタイプがあると店員は思った。
女性の好みなどを細かく把握しているマメなタイプ。
このタイプは髪型や化粧が変わっただけでもすぐに気づく。
もう一方はそれとはまったく反対のタイプ。
どうやら目の前にいるこの男性は後者のようだと。それならば…と店員は訊ねる。

「どんな方でらっしゃいますか?」
「えっ?」
「例えば、有名人で似てらっしゃる方とかは?」

古代は思った。
似てる有名人と言われても、本人がそこそこ有名人なのだから似てるも何もない。
いくらなんでも名前を出すわけにもいかないし…と、
頭の中で無理やり似ている人物をさがす。あせった彼は、

「ス、スターシャ!」

と地球の一般人で顔を知っている者などいない、
だが名前だけは誰もが知っている女性の名を言ってしまった。
別にさらっと彼女の名前を出せば疑問に思われることもないだろうに、
古代は彼女の立場を気づかうあまりに、そんな上手なウソも思いつかなかったのだ。

「はっ?」

きょとんとしている店員を見て、
し、しまった…そんな名前を出してしまえば、
自分も彼女も正体がばれかねないと思いいたり、古代は必死でごまかす。

「い、いえ!な、なんでもありません。と、特に似ている人はいないかと…」
「では…どんな雰囲気の方でしょう?」
「ふ、雰囲気…?」
「はい。イメージですね」
「え、えっと…」

古代は脳裏に彼女の顔を思い浮かべると、微かに頬を赤らめた。
その様子を見て店員が

「きっと、お綺麗な方なのですね」

と言う。すると古代からは、

「えっ?き、きれい?…まぁ、そうなんでしょうねぇ…」

となんとも頼りない答えが返ってくる。店員は不思議そうに古代を見た。

「うーん…そういう次元の人じゃないっていうか」
「そういう次元…?」
「あ、いや、多分…美人なんですけど。そういうことじゃなくて、
なんて言うか…深くて、あたたかくて…こう包んでくれると言うか…
それに、とても強い人なのに、いつも控えめに輝いているような…」

そう言いながら、古代は遠い目をしていた。
今ここにはいない、その深く、あたたく包み込む控えめな輝きを放つ存在を想って。

「それでしたら…」

店員は笑顔を見せて、ショーケースからひとつの指輪を取り出すと古代に見せた。
ひとり自分の世界に入ってしまっていた古代は、あわててその指輪を確認する。

「これ…」

古代はその指輪から目が離せなくなった。

「こちらでしたら普段使いが出来るかと思います」

それは、小さなダイヤを数個あしらった実にシンプルな指輪で、
その輝きは控えめでありながら確かなもの、
そして見る者の心をあたためるような優しいものだった。
古代の中で、彼女に抱く想いとその輝きが重なる。

この日まで彼はいくつもの店舗をまわって、彼女へ贈る指輪をさがしていた。
女性へのプレゼントのことなどまったくわからないながらも、
受け取った時の彼女の笑顔を思い浮かべ、必死でさがし続けていたのだ。
だが、いくらさがしてもその心に響くような指輪を見つけることが出来ないでいた。

それが今…目の前に現れた小さな輝きが、古代の心をとらえて離さない。
こんな衝撃を、彼はかつて受けたような気がしていた。

いつだっただろうか…
彼は懸命に記憶を手繰り寄せる。そして、

(あっ…)

古代はそれがいつのことだったかを思いだした。
その美しさに驚きながら、どこか懐かしく親しみを覚えるあたたかい感覚。
それは衝撃とも言える彼女との初めての出会い…。

(そうか…だから…)

古代にとって、決して派手ではないが、確かに、そして優しく輝くこの指輪が、
自分の心をとらえて離さない理由はもう明確だった。

その輝きに魅せられて、動かなくなってしまった古代に店員は訊ねる。

「あ、あの…お気に召しませんでしたか?」
「えっ?」

不安そうに自分を見つめる店員に気づいた古代は
二コリと満足そうな笑顔を見せて告げた。

「有難う、これをお願いします」

店員は安堵したような笑顔を古代にかえすと、
その指輪を彼に勧めた理由を語る。

「勝手な想像ですが…お伺いしたところ、お客様をたてながら、
ご自身も輝いてらっしゃる方に思えます。きっと、あまり多くの装飾は必要ないかと」

古代の顔に、喜びの色がひろがっていく…。
それは、ようやく求める輝きをもつ指輪が見つかったことへの喜びというよりは
愛しい人の魅力を理解してもらえた喜びに違いなかった。



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コメント

キャ~♡

>それが今…目の前に現れた小さな輝きが、古代の心をとらえて離さない。
>こんな衝撃を、彼はかつて受けたような気がしていた。
・・・
>古代はそれがいつのことだったかを思いだした。
>その美しさに驚きながら、どこか懐かしく親しみを覚えるあたたかい感覚。
>それは衝撃とも言える彼女との初めての出会い…。


僕には君が他人に思えなかった・・・、という、あの、古代君が雪と最初に出会った時の気持ちですね?

とっても古代君だなぁ、と (^^)。
そういうことを忘れないで、大切に心の中に仕舞っているところが、古代君らしいな、って。

こんな風に雪のことを思う気持ちを見せられると、
船に「ゆき」と命名してしまうのも実によく分かります。

少なくとも古代君にとって、雪は一目ぼれの、運命の人だったのだということがしみじみと伝わって来ました (^^)。

ゆきんこ #- | URL | 2017/05/15 21:15 * edit *

Re: キャ~♡

ゆきんこさま
こんばんは。コメントを有難うございます。

>僕には君が他人に思えなかった・・・、という、
>あの、古代君が雪と最初に出会った時の気持ちですね?
あぁぁぁぁぁっ、う、嬉しい~(涙)
伝わったんですねぇ~、よかったぁ~、そうです、それですっ!

>とっても古代君だなぁ、と (^^)。
そうですか?う、うれしいぃ~

>こんな風に雪のことを思う気持ちを見せられると、
>船に「ゆき」と命名してしまうのも実によく分かります。
考えたらすごいノロケですよね、あれ。
宇宙中に妻の名前叫んでいるようなものだわ(笑)

>少なくとも古代君にとって、雪は一目ぼれの、
>運命の人だったのだということがしみじみと伝わって来ました (^^)。
えへへっ。確かに一目惚れだったのだと思います。
そしてさらに、じわじわどんどん惹かれていったのだろうなぁ~

亜矢 #- | URL | 2017/05/15 21:45 * edit *

こんばんはー。
戦闘モード全開で、民間人を意図せず威圧してしまう、っていうシチュエーション、私は好きでよく使っておりますが、こちらでもそんな古代君が見られてよかったです~~。
すみません、なんだか萌えのポイントが違っていて(笑)。

ユキは派手ではないけれど、凛と美しさ、強さを持っている女性だと思います。
そうそう、古代君を立てながら自分も輝いているんですよ。
旧作のユキって、「昭和の男が描く理想の女」みたいに言われていますが、私はそれだけではないと思っています。
確かにそんな面があることは否めませんが…^^;;;;
この辺もちゃんと書いてくれてありがとうございます~~。

あー今回はホント、スッキリしましたわ。

れおれお #Sm/ug.UM | URL | 2017/05/15 22:20 * edit *

Re: タイトルなし

れおれおさま
こんばんは。コメントを有難うございます。

>戦闘モード全開で、民間人を意図せず威圧してしまう、
本人はまったく自覚がないと思いますけれどね
ユキのこととなると真剣すぎてあり得るなって(笑)

>すみません、なんだか萌えのポイントが違っていて(笑)。
いやいや。萌えていただけたようで嬉しいです♪

>ユキは派手ではないけれど、凛と美しさ、強さを持っている女性だと思います。
>そうそう、古代君を立てながら自分も輝いているんですよ。
ねっ!出すぎず、古代くんをたてることで輝く女性という印象ですね。

>旧作のユキって、「昭和の男が描く理想の女」みたいに言われていますが、
>私はそれだけではないと思っています。
>確かにそんな面があることは否めませんが…^^;;;;
うん。きっとそれだけではない。
でも、私はそんな部分も実は好きでだったりしますよ(*^^*)

>この辺もちゃんと書いてくれてありがとうございます~~。
登場はさせませんでしたが、そう感じていただけたのは
自分の思い描く大好きなユキを
表現したいという気持ちがあったのかもしれないなぁ…なんて思います。

>あー今回はホント、スッキリしましたわ。
そうですか?それはよかった!
そう言っていただけますと、私も嬉しい!有難うございます!

亜矢 #- | URL | 2017/05/15 22:49 * edit *

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